税理士の業務には、法人の開業から経営までを支援する起業家支援、経営指導をするものがあります。会社を作りたいと思っても、起業するには、様々な手続きが必要になりますし、起業してもそれで終わりではありません。起業した会社を経営していく上では、決算処理や税務申告など様々な処理をしなければなりません。
その処理で一番重要なのは、税金でしょう。
会社が支払う税金は一種類だけではありません。住民税や源泉徴収税などがあり、それぞれ支払う期日が異なりますし、算出方法なども異なります。税金を支払わなかったり、支払い方法を間違えると税務署から請求の手紙が送られてきます。
税金をきちんと納めるには、月次監査や決算処理が正しく行われていなくてはなりませんし、税金について正しい計算を行っていかなくてはなりません。
また、法改正などについても常に最新の知識を有していないと、税金を多く支払ってしまうこともあります。これは会社にとって大きな損失です。
税理士は、そうした会社の決算処理を作成し、現在支払っている税金を見直し、必要以上の税金を納めなくてもいいように対策を講じます。さらに会社では税金だけではなく、保険料といったものも支払いもあります。そうした支払いは、会社を運営して社員を雇用している上で、必要不可欠なことです。
また、会社は、業務の内容によって役所に申請を行ったり、収支報告を作成しなければならない場合があります。そうした仕事は会社の社員にできないということはありません。しかし、申請書は一種類ではなく、申請書A、申請書Bといったように、同じジャンルのことであっても条件によって様々な種類があるため、申請書作成にはそのための知識が必要であり、非常に労力がかかります。税理士はそうした会社の起業、経営に必要な作業を軽減してくれているのです。