女性の起業

起業家というと男性のイメージがありますが、最近は女性の起業家の数も多くなってきています。2011年に経済産業省の委託により三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が行った調査では、男性が30代と60代で起業することが多いのに対して、女性の場合は30代で飲食店や医療、美容など個人向けサービス業で起業することが多く、約7割が資本金100万円以下の自己資金のみで小規模で起業しているという結果になっています。ただし、男性と女性の起業数は、4倍もの開きがあることから、女性が起業するには家事や育児、介護との両立が課題になっています。
それでも、主婦グループでパンやケーキを製造する会社を起業し、お互いで支援することで、週3日、勤務時間も午前、午後を選択できるといった働きやすい環境を実現し、起業と家事や育児、介護を両立させて成功したケースなどもあり、女性の起業は働く環境と、周囲の協力が重要といえます。
調査の結果でも男性に比べて女性の起業家はビジネス経験や人脈が弱いため、保育施設や家事支援、介護支援等のサービスよりも同じような立場の人同士による交流の場が欲しいという要望が圧倒的に多くなっています。そうした女性起業家のためのセミナーなども最近では行われるようになっているようです。